メタリフェル・フィナエ

画像はペレン島産

  学名                 Cyclommatus metallifer
 生息地           基亜種 metallifer  スラウェシ島(旧セレベス島)、ブトン島など

          亜種    finae    ペレン島、バンガイ島、バンクル島など
             aeneomicans  ハルマヘラ島、バチャン島、テルテナ島、ティドレ島など  
                isogaii   スーラ諸島(タリアブ島、マンゴレ島、リファマトラ島、サナナ島)
                otanii    モロタイ島
              sangirensis  サンギール島      
最大サイズ      wild  99.7mm(finae)   breed 95.8mm(finae)(公式) 96.5mm (finae)(非公式)
  備考   ■メタリフェルホソアカクワガタは飼育も繁殖も比較的容易であり、外国産の入門種と言えます。

  ■オークション・・・スラウェシ島産、ペレン島産の出品が多く、その他の亜種は、たまに見かける
    程度。スーラ諸島のイソガイは、ほとんど出品が見られません。
                      (2006年度)

  ■サイズについて・・・近年、ブリードで90ミリ台を作出する方が徐々にではありますが、増えてき
   ているようです。

metallifer finae

metarllifer finae

45

35

♀25

51

60

69

76

83

86

メタリフェルホソアカクワガタ体長比較画像
■メタリフェルホソアカクワガタも、こうしてみると35_と86_では、一見、同種のクワガタとは思えません。

■大アゴの形状を比較すると、51_以下は直線的であり、それ以上のサイズになると大アゴ中央付にある突起状の
 内歯辺り  から湾曲が見られ76ミリ以上になるとより顕著に湾曲が見られます。

■画像の個体群において、内歯の形成は45_以下ではアゴ中央付近に見られる突起状の内歯は形成されておら
 ず 、51_以上から徐々に発達がみられます。またアゴ基部付近に小さな内歯が左右2、3対ずつ存在している
 が、45_以下にはこれも見られません。(個体差有り)

metallifer metallifer


■亜種の同定
    メタリフェルホソアカクワガタの亜種は現在のところ、基亜種を含め6種類が確認されています。

    メタリフェルメタリフェル(基亜種)、メタリフェルフィナエ、メタリフェルアエノミカンス、メタリフェルオオタニ、
    メタリフェルイソガイ、メタリフェルサンギレンシス。

    しかし同じ亜種であっても、島単位で若干の特徴の差異が見られ、今後さらに細分化され、亜種が増える
    可能性も否定出来ません。

    メタリフェルホソアカクワガタの亜種の同定は、下図に示す通り、頭楯部の形状、頭部張り出しの程度、
    大顎の形状、体色、腿節部の黄班の有無、及び黄班の濃淡の度合いなどで総合判断しますが、個体差も
    あるため注意が必要です。また生殖器の微妙な形状の違いが最重要視されます。

A

A

@

B

B

C

E

@ 大アゴ
A 頭楯(とうじゅん)
B ふ節
C けい節
D 腿節(たいせつ)
E 頭部(とうぶ)
F 前胸背板(ぜんきょうはいばん)
G 上翅(じょうし)

D

F

■亜種
     亜種とは生物分類上の単位の1つで、種の下に設けられます。種レベルでは同一であっても、形態的、
     生態的に微妙に異なる、主に地域集団に対して命名されます。
属名(ホソアカクワガタ) 種名 亜種名
Cyclommatus metallifer finae
キクロマトス メタリフェル フィナエ
亜種:metallifer finae(メタリフェル・フィナエ)
亜種:metallifer aeneomicans(メタリフェル・アェノミカンス)
メタリフェルホソアカクワガタ

G

■メタリフェルホソアカクワガタは、インドネシア
スラウェシ島と、その周辺の離島に生息してい
るクワガタの一種です。
メタリフェルの意味・・・「金属のような」
インドネシア周辺地図

スラウェシ島

  ↑
スーラ諸島

サンギール島→

ハルマヘラ島→

モロタイ島→

←ペレン島

メタリフェルホソアカクワガタ
例. メタリフェルホソアカクワガタ(ペレン島産)の場合→
インドネシア
シア
■メタリフェルホソアカクワガタ(ペレン島産)体長比較
セレメタA

Aタイプ

基亜種のスラウェシ島産は、通称セレメタと呼ばれています。植民地時代、
  セレベス島と呼ばれていた事に由来していると思われます。

体長は全亜種中、最も大型になり、最大で90ミリ後半にもなります。。♀は
  22〜30ミリ程度。

詳細産地は、大型が期待出来るママサやパル、比較的小型が多いとされる
 ブンガディディなどが知られています。最近では、ロレカティンブという産地も
 見かけるようになりました。

 (産地による大きさの違いは、標高差による温度の違いと食している樹木の種
 類の違いによるものと思われるので、ブリード下ならば、条件がそろえばどの
 産地でも大型が狙えると考えています。)
亜種:metallifer otanii(メタリフェル・オオタニ)
※画像ありません。            ■モロタイ島に生息する亜種。
                        ■体長は、あまり大型にならないと言われている。最大でも80ミリ台。
                        ■ブリードギネス:80.1ミリ。
                        ■体色は、ペレメタに似る。
                        ■♂の頭楯部が、著しく突出しているのが最大の特徴。
亜種:metallifer isogaii(メタリフェル・イソガイ)
※画像ありません。            ■スーラ諸島に生息する亜種。
                        ■ブリードギネス:81.9ミリ。ワイルドは不明。
                        ■国内入荷が極端に少なく、詳細データ不明。
ペレメタ グリーン
ペレメタ ノーマル
ペレメタ♂頭楯部
サンギレンシス
亜種:metallifer sangirensis(メタリフェル・サンギレンシス)
メタリフェル体長比較画像
基亜種:metallifer metallifer(メタリフェル・メタリフェル)
セレメタ画像1
セレメタB

Bタイプ

体色
 Aタイプ・・・大アゴ〜前胸背板にかけて赤銅色、上翅部分
 はより赤みが強い。金属光沢はBタイプに比べ弱い。基亜
 種で一般的なタイプ。

 Bタイプ・・・大アゴ〜上翅にかけてやや紫がかった赤銅色
 ですが、光の加減でゴールドが浮かんで見えます。

 このタイプも比較的多いが、アエノミカンスと体色が酷似して
 おり、一見、見分けにくいのですが、上翅の金属光沢がアエ
 ノミカンスより若干少ないので、判別は可能です。
 しかし頭楯部で判別するほうが、より確実といえると思います

 その他のタイプ・・・グリーンが混ったもの、極稀にブルーも
 存在するようです。

腿節部に黄班が見られます。

♀について
 非常に赤みが強く、光沢は少ない。
 ♂と同様、腿節部に黄班が見られ
 ます。
 
 けい節も、若干赤みがかる。

 頭楯部は半月状というより、台形に
 近い形状。
 慣れないとアエノミカンスとの区別が
 難しいかもしれません。


■ペレン島、バンガイ島、バンクル島などに生息する亜種。
  ペレン島産の通称はペレメタ。

体長は基亜種と同様、大型になります。野外ギネスは99.7mm。
 ♀は22〜30ミリ程度だが34ミリというのを見たことがある。おそら
 くギネスではないでしょうか。

詳細産地は、島が小さいせいか、ペレン産、バンガイ産
  として、販売されているものがほとんど。

■メタリフェルの中では最も流通しており、人気もあります。

大アゴは基亜種に比べ、やや直線的。
体色
 基亜種に比べ赤みが少なく、上翅に光沢があります。

 一般的には、ブラウンメタリックを基調とし、部分的に
 グリーンを浮かべる個体も多くいます。

 全体的にグリーンや、部分的にブルーなどもいますが、
 少なく、全体にブルーを浮かべる個体は非常に希少。
 ♀のブルー個体はさらに希少。管理人はオークション
 で1度しか見たことが無い。

腿節部の黄班は見られないため、他の亜種との区
  別は容易。

グリーンタイプ

ノーマル


♂頭楯部

♀について
 
♂と比べ、光沢がなく暗緑色を基調と
 しています。

 
♂と同様、腿節部に黄班はありません。

 この色合いは、他の亜種には見られず
 、間違える事は、まずないと思います。

ハルマヘラ島、バチャン島、テルテナ島、ティドレ島などに生
 息する亜種。

体長は、それほど大きくならず、最大でも80ミリ程度であると言わ
 れています。
 ♀は20〜27ミリ程度。

詳細産地は、ハルマヘラ島のMt.イブが有名。

大アゴの湾曲は、基亜種と同等。

体色は、大アゴ〜上翅にかけてやや紫がかった赤銅色で上翅の
 金属光沢が基亜種に比べ強く、光の加減でゴールドが浮かんで見
 える個体も多いです。上記の基亜種Bタイプに似る。
腿節部の黄班は、基亜種よりやや薄いオレンジ色。


アエノミカンス
■サンギ−ル島に生息する亜種。

体長は、基亜種ほど大きくならず、最大でも80ミリ台。

詳細産地はタフナしか、見かけた事がありません。

大アゴは、70ミリ台でも、基亜種に比べ湾曲が少なく、
 ほぼフィナエと同等の形状。

体色は、赤銅色を基調とするが、金属光沢が全亜種中
 最も強い。光の加減で、ゴールドやグリーンを浮かべる。
 体色を見れば、他の亜種と間違える事はまずないと思います。

腿節部の黄班は、アエノミカンスよりさらに薄いオレンジ色。

サンギレンシス♂頭楯部
セレメタ♂頭楯部

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■♂頭楯部

♂頭楯部
 
基亜種に比べ山型の
 ラインはなだらかで、
 両端は反りかえらない
 。
 この点で体色の酷似
 する基亜種Bタイプと、
 明らかに区別出来る
 と思います。

♀について
 頭部、前胸背板は基亜種ほど
 赤みは無く、こげ茶に近い。

 けい節の赤みも基亜種より、
 強く出ています。(個体差有
 り)

 頭楯部は半月状。
 

♀について
 基亜種より鮮やかな赤茶で一見して
 区別出来ます。

 上翅上部から尾部に向けて左右対称
 的に、黒線が見られる。(基亜種よりも
 はっきりと見られました。)

 頭楯部は半月状のタイプと、半月の中
 央に突起のあるタイプが見られました。

パル産

ペレメタ画像1

ペレン島産

アエノミカンス♂頭楯部

※ここに掲載した情報は、管理人が実物個体を比較観察したものでありますので、図鑑などと食い違う点もあるかもしれません。  ご理解下さい。今後情報が入り次第、文章の追加、又は書き換えを行う予定です。

ハルマヘラ産

♂頭楯部
 山型のラインの両端
 が反りかえり、王冠状
 を呈する。

■メタリフェル分布図

セレメタ♀
ペレメタ♀
アエノミカンス♀
サンギレンシス♀

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