■幼虫のセミ化(蝉化、せみ化)について■

他の幼虫はとっくに羽化しているのに、たまにいつまでも幼虫をしている幼虫がいます。このような現象は「セミ化」などと呼ばれています。誰が名づけたかは知りませんが、蝉の幼虫が何年も土の中で過ごすことから、この名がついたのでしょう。

よく菌糸ビン飼育でのセミ化を耳にしますが、マット飼育においても見られるようです。また3令幼虫のみならず、初令、2令幼虫にもまれに見られます。

セミ化といっても、幼虫の体色(脂肪部分)が白っぽく行動力もありマットも食すもの、体色は黄色がかって動きがにぶく、マットもほとんど食さないものなど、状態像はいくつかあるようです。大抵の場合、後者の予後は不良です。

セミ化の原因のひとつには、成長ホルモンが何らかの形で疎外されることが考えられます。幼虫は成長ホルモンの促進によって脱皮(加令)、蛹化、そして成虫になります。そのため成長ホルモンが疎外されれば、加令や蛹化出来ずにセミ化するという考え方です。

成長ホルモンがなぜ疎外されるかについては、よく分かりませんが飼育環境が原因の場合もあるようです。飼育環境が原因の場合、環境を変えてやることによってセミ化から回復する場合があります。

★管理人の飼育個体のうち、セミ化から回復し無事に羽化出来た例を挙げます。

マット飼育、温度25度前後管理にて同期のメタリフェル幼虫約50頭のうち、2頭が2令幼虫でセミ化しました。他の幼虫はほとんど蛹、羽化した状態。

このとき対処した方法:マット交換(マットの水分をかなり多め)にして温度を1〜2度上げました。マット水分の具合は手でぎゅっと握ってじんわりとにじみ出る位、かなり多めです。(汗)

なぜ、あえてこのような妙な環境に変えたかというのは聞かないで下さい。なぜなら管理人がヤケクソになってやった事だからです(笑)
しかしこのヤケクソが功を奏して、結果的には2頭とも3令に加令し無事羽化まで持っていけました。
水分多めの高温はマットの劣化が早く、へたをすると幼虫が死んでしまうので、まねはしないで下さいね。普通にマット交換するだけでも回復の望みがあるのですから。

この方法をギラファの3令幼虫に試したところ、回復せず、最終的には死亡してしまいました。

セミ化を予防出来れば一番いいのですが、多頭数を同じ環境で飼育しても、たまにしかセミ化する幼虫はいませんので、予防するのは難しいものがあります。
なのでセミ化したと思ったら、あきらめずに早めの対処・マットや菌糸の交換・温度の変化を与えるなどの対策をとってみて下さい。
もしかしたら、セミ化が治るかもしれませんよ!
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セミ化幼虫イメージ画像
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