ペレメタ累代記録(F5)
■F5累代期間:2006年6月8日〜2007年4月8日 最終目標:90ミリUPの作出
| WF1 |
83ミリを作出。第1目標達成。ビギナーズラックともいうべきか。 |
| F2 |
期待とは裏腹にサイズは不振。全頭80ミリ以下。スランプ時代の幕開け。 |
| F3 |
気合入れたが、またしても全頭80ミリ以下。スランプ脱出出来ず。自信喪失・・・ |
| F4 |
作戦変更。その甲斐あって86.5ミリ作出。第2目標達成。 |
| F5 |
?・・・最終目標達成なるか?・・・ |
といった具合で、そろそろ80ミリ台を卒業すべく、F5ではF4時の作戦に更なる変更を加えることにした・・・
■ペレメタ累代・F4時からの変更点
@温度の変更・・・今回は産卵セットを組んで10日前後から徐々に温度を下げ、初〜2令幼虫時の温度を20℃前後まで落
としてみる。
A自作マットの変更・・・前回、調子の良かったトレハロースに加え、今回新たにマル秘添加剤を追加。(マル秘添加剤といって
も、たいしたものではなく、台所に行けば必ずあるものだ。)
■ペレメタ累代の経過
2006年6月8日産卵セットを組み、8月5日割り出し。結果全部で28頭回収。ほとんどが2令幼虫。ネスカフェのビンに移動。
10月15日、マット交換。雌雄判別で♂13頭となる。体重測定の結果6〜11g。10〜11gがほとんどでF4時と比べ、全体
のアベレージは上がっているようだ。はちみつ1000ビンに移動。
12月23日、マット交換。産卵セットから約6.5ヶ月が経過した。体重測定の結果
13gが2頭、12gが1頭、11.5gが1頭、以下は11g、10g・・・と続いた。
明らかに、F4時より成績が良い。自作マットに混ぜたマル秘添加剤が功を奏したか。
F4では羽化まで、最長で8.5ヶ月かかったので、今回は最終交換のタイミングもバ
ッチリのはずだ。
13gの2頭は、前回のマット交換時の体重測定で、2頭とも7gと小さい方であった
にもかかわらず、急成長を見せた。いわゆる大器晩成タイプというやつか。
とにかく、このまま問題なく蛹になってくれれば、最終目標の90ミリUPに手が届く
かもしれない。その他の幼虫にも期待がかかる。
1月に入り、ぼちぼち蛹化する物も出てきたのだが、そのうちの1頭に事故が起こっ
てしまった。
蛹の大きさを見たくなって、蛹室の天井に穴を開けたのだが、穴が中途半端な大きさ
だったため蛹が寝返りを打った時、アゴがひっかかってしまい折れてしまったのだ。
折れた傷口から体液が染み出て、雑菌が進入、抵抗力が落ちてカビのたぐいにやら
れてしまった。右画像がそれである。この蛹は結局、羽化寸前で力尽きた・・・





1月中旬、10g、11gだった幼虫達が、ほぼ蛹化した。この時点ですでに産卵セット
から、7ヶ月以上が経過している。全体的に温度が低めだったことが影響したのだ
ろう。
13gの2頭、12g、11.5gの連中は、あいかわらず幼虫を続けている。そろそろ温度
を上げて蛹化を促進すべきか悩むところだ。ちなみにこの時期の温度は18℃平均
に調節していた。
2月に入ると、羽化ラッシュが始まった。その中にやたらと蛹室を小さく作った奴がいた。
左画像がそれである。容器の大きさは充分でも、たまに小さめに蛹室を作るものもいる
が、ここまで小さく作ったのは初めて見る。
自分の体長より、おおよそ1.5センチ以上小さい。
このままでは危険なので、羽化の途中で取り出した結果、無事ではあったがアゴの基
部にひどいディンプルが出来てしまった。(画像 下)
この個体、期待の1頭であったが2週間後の計測では、87ミリであった。
この時点で自己ギネスを0.5ミリ更新した。
しかし、依然として90ミリの壁が立ちはだかっている事には違いない。
2月中旬になり、期待の12gと11.5gがついに蛹化した。早速、天井に
穴を開け、大きさを確認すると思ったほど大きくない。よくても85〜6ミリ
という感じだ。いっきにテンションが下がってしまった。
はっきりいって幼虫の体重は、あまりあてにしないほうがいいかもしれない。
よっぽど蛹になる直前に計らないと、信頼性にかける。
2月下旬、産卵セットからすでに9ヶ月近く経過しているが、いまだに13gの2頭だけが、蛹化してくれない。温度を上げて蛹化
を促してはいるが、いったいどういうことか。なかなか蛹化しない場合のパターンというのは、相当大きくなって成熟に時間を要
しているか、蛹化したいのだが何らかの原因で出来ない、もしくは蛹化のタイミングを逃してしまって、じりじりと縮んでしまうか
のどちらかであることが多い。
いずれにしても前者のパターンであることを祈るしかなかった。
3月上旬、ようやく13gの2頭が蛹化した。先に蛹化したのが画像左で、その2〜3日後に蛹化したのが画像右である。先に蛹
化した(画像左)を1号、後の(画像右)を2号と呼ぶことにする。
3月中旬、12g、11.5gだった
個体が羽化した。
サイズは、12g(画像右)が85
ミリ、11.5g(画像左)が83ミリ
であった。
予想したサイズより、小さく羽化
してしまった。結局2月、3月に
羽化した連中に、90ミリUPは出
現する事は無かった・・・残念
画像は蛹化してかなり経過してから
のものである。
大きさを把握するため、タバコと比
較させてみた。
明らかに2号より1号のほうが大きく
、90ミリの期待も高まってきた。
| サイズ(♂) |
50ミリ台 |
60ミリ台 |
70ミリ台 |
80ミリ台 |
90ミリ台 |
| 頭数 |
1 |
1 |
1 |
8 |
1 |
■♂全13頭中、1頭死亡で12頭は、ほぼ完全羽化となった。サイズ上位5頭は、90UP、88ミリ、87ミリ、87ミリ、85ミリとな
った。ついに最終目標であった90ミリUPの作出を達成する事が出来た。感無量である。
今回は前回より温度が平均的に低くなったのが、結果的にサイズのアベレージが上った要因と思われる。マル秘添加剤につ
いても、その要因の一因であると考えられるが、次回も継続的に使用してその真意を確かめる必要があるだろう。
■今回、なんとか90ミリUPを作出する事が出来たが、正直言うと「偶然
の域」だったように思う。80ミリ台と90ミリ台の違いというのは、将棋に例
えると1級と初段の違いと同じようなものである。(たとえが悪いが)
要するに大して変わらないように思えるが実はそこには大きな壁があるの
だ。管理人のレベルは、まだ初段に到達できていない。
話がそれたが、あえて希望的にギネス個体作出のカギとなる要素を挙げ
るとするなら、それは「どこまで温度を下げられるか」である。おそらく15℃
付近がポイントであると考えている。(まったくの推測)
確かに「温度」を低くしただけでは、90UPの壁を超える事は難しい。しかし
これまでの結果からいくと温度が低いほど全体のサイズのアベレージは
上がっている事は確かだ。つまり全体のアベレージを上げる事によって、
その中の何頭かが持っているかもしれない素質が、偶然の域によって開花
したとき、ギネスサイズが誕生するのではなかろうか。
そして最後に確実にいえる事は「あきらめない」ことである。
←1号、羽化翌日の仮
計測。結果は91.8ミリ
。縮んでも90ミリは確実
と思われる。
本計測の結果は
自己ギネスへ。
4月5日、ついに1号が羽化した。
続いて4月8日、2号も無事羽化し
たが、左アゴの先端から2センチ
位のところが折れ曲がってしまった。
■1号、2号ともに、産卵セットから約10ヶ月で羽化した。
この2頭は、非常に似通った成長の過程を経過している。
とくに体重に関してはまったく同一であり、1回目測定時、
体重7gと他の幼虫に比べて小さく、2回目測定時、体重は
13gと他の幼虫より大きく成長している。
このことからこの2頭は幼虫のタイプでいうと「大器晩成型」
であると思われる。「大器晩成型」のすべてが大型になると
は言えないが、ある一定の時期を過ぎると急成長を見せる
のがこのタイプの特徴といえるだろう。