過去の自作マット作製にあたり、幾つかの疑問が生じていました。その1つが発酵ムラです。

        使用ケースに角型衣装ケースを使うと、どうしても中心部とコーナー付近とでは、温度上昇に
        差が生じてしまいます。さらに深さも足りないせいか、温度が安定せず、2週間も経たないうち
        に、温度が下がり、発酵終了してしまいます。これでは円滑に発酵したとは言えません。

        どうしたものかと悩んでいたところ、業者さんはタルを使って作製しているとの情報を得ました。
        なるほど!円筒形ならば、角がない分、円滑な発酵が望めそうだし、ある程度の深さも確保
        出来る。頭の中では理解出来ました。しかし実際は、どの程度差が出るかは解かりません。

        そこで実験によって確かめて見たいと思います。
■実験方法■
        前回まで使用していた衣装ケースと、新たに用意した漬物用のタルを使って、同時に添加発
        酵マットを作製し、発酵の違いを調べる。
■実験材料■
ベースマット    ベースマット:マルカン・クヌギ昆虫マット40リットル。
             クヌギ・ナラ混合。10リットル500円程度。
             ロットにより、粒子の大きさにムラがある。
             今回は比較的微粒子のため、ミキサー粉
             砕せず、80%以上乾燥させたものを使用。(本来、完全乾燥させなけれ
             ばなりません。当時の管理人の経験不足による不備です。)
添加剤各種    添加剤:薄力粉、そば粉、ふすま
水    水:煮沸済の水道水2.4ℓ(現在、水道水はカルキを抜かなくても差し支えないことがわ
      かりました。)
             今回使用する容器  ①角型衣装ケース(最大容量50リットル)
                            ②漬物用タル(円筒形)最大容量30リットル
■手順■
添加発酵マット作製手順画像1 添加発酵マット作製手順画像2   まず、それぞれの容器にベースマットを
  20リットルずつ入れました。
添加発酵マット作製手順画像 添加発酵マット作製手順画像4   次に添加剤、薄力粉450グラム、そば粉
  300グラム、ふすま150グラム、合計90
  0グラムをそれぞれの容器に投入しまし
  た。
  ■添加剤の種類、量は単なる思い付き。
添加発酵マット作製手順画像5 添加発酵マット作製手順画像6   よくかき混ぜました。
  (マスク着用)
  
添加発酵マット作製手順画像7 添加発酵マット作製手順画像8   そして水1.2リットルを投入して、またよ
  くかき混ぜました。
  筋肉痛になる位、かき混ぜました。
  終わったら、一休みです。
  タバコがおいしく感じました。
  ■水分が多すぎると失敗するので、控え
  めにしました。
添加発酵マット作製手順画像9 添加発酵マット作製手順画像10   最後にフタをして、終了。あとは発酵を待つ
  だけです。実験開始!
  (完全にフタを閉めては駄目です!当時の
  管理人の経験不足による不備です。)
■温度計測位置■
発酵マット温度測定画像1 発酵マット温度測定画像2   温度測定地点は、それぞれの容器の中央
  部、及びコーナー部の2箇所。深さはなる
  べく中心部分とします。
発酵マット温度測定画像3 発酵マット温度測定画像4
■経過観察■

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添加発酵マット作製実験

メタリma専科>添加発酵マット作製実験 

 05.6.19
  AM2:30
  実験開始。
        室温25℃ 衣装ケース温度25℃ タル温度25℃
   
 6月19日
  AM11:30
        室温26℃ 衣装ケース 中央部48℃、コーナー38℃、
                タル    中央部28℃、コーナー28℃

      実験開始から9時間後、両者に差が出できました。 順調な滑り出しの衣装
      ケースに対し、意外にもタルの方は、発酵臭はあるが、温度が上がりません。
      酸素不足の可能性があるので、両者ともによくかき混ぜ、フタを少しスライドさ
      せ、通気を確保しました。
      この状態で水分も飛ばしていきます。
 6月20日
  PM12:00
      室温28℃ ケース中央部 53℃、コーナー47℃、 甘酸っぱい匂い+納豆臭少々。
              タル 中央部 53℃、コーナー47℃、納豆臭少々。
     ようやくタルも発酵が始まりました。
     ■よくかき混ぜ、スライド続行。 フタについた水滴は、すべてふき取りました。
 6月22日
  AM10:30
      室温28℃ 衣装ケース中央部43℃、コーナー37℃
                タル  中央部49℃、コーナー48℃
      やはりタルの方が、中央部とコーナーの温度差が少ないようです。
     ■よくかき混ぜ。
 6月24日
  PM12:00
      室温30℃ 衣装ケース中央部44.5℃、コーナー37℃
                 タル 中央部48℃コーナー44.5℃
      衣装ケースに比べ、タルは水分蒸発がしずらいようで、蒸れ気味のため、温度計
      測後、タルのフタを半分位、開放しました。
      衣装ケースはスライドを維持。。タルの方も温度差が出始めました。
      ■よくきか混ぜ。
 6月26日
  PM11:00
      室温30℃ 衣装ケース中央部37℃、コーナー35℃ わずかなインク臭+木の臭い
             タル 中央部40℃コーナー38℃ 納豆臭+木の臭い少々、蒸れた感じ有
      かき混ぜると、温度上昇するが長続きしなくなってきました。
      衣装ケースは、ほぼ臭いも落ち着き、あとは微発酵が続くと思われます。
      タルは、まだ水分が多い感じで蒸れた臭いがきついようです。
      ■タルは良くかき混ぜ。衣装ケースは軽くかき混ぜ。
 7月1日
  PM11:00
      室温28℃ 衣装ケース中央部29.5℃、コーナー28℃
                タル  中央部30.5℃コーナー30℃ 
      タルは、フタを除去したおかげで蒸れた臭いも無くなりました。
      両者とも、微発酵が続いています。まだしばらくは続くと思われます。
 7月7日
  PM7:30
     室温27℃ 衣装ケース中央部28℃、コーナー28℃ 木の匂い。
               タル  中央部32℃、コーナー31℃  甘みを含んだ木の匂い。
      衣装ケースの方は、ほとんど完成に近いようです。
      もう1度、幼虫に使える位に加水し、温度が上がらないようなら、完成です。
      タルのほうは、まだ微発酵を続けています。
 7月14日 タルも温度が上がらなくなったので、実験を終了します。
  最終的な状態 衣装ケース・・・ほのかに、木の香りがします。いやな臭いはしません。
                タル・・・木の香りのほかに、甘い香りも混ざっているようです。

                  実験開始日2005.6.19~実験終了日2005.7.14
■実験結果■
   今回の実験では、酸素の供給や水分の調整に多少の問題はありましたが、円滑な発酵(タル全体の温度
   上昇の均一化、長期間の微発酵の持続)という点では、タルの有効性を証明出来たのではないでしょうか。

   タルを使用する場合、衣装ケースよりもシビアな水分調整と酸素供給が必要であり、最初に入れる水も衣装
   ケースよりも少なくしたほうがいいように思いました。

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